結束バンドの主要素材であるナイロン66について

結束バンドは細いリボンのような形状をした製品ですが、先端に特殊な構造をしたヘッドが付いていて、輪っか状にして締めると元に戻らなくなります。

そのため、何かを縛って固定しておきたい時に使います。電気の配線工事において、電源ケーブルを束ねたり動かないようにしたりするのが主な用途となっています。結束バンドは主として石油系の樹脂を素材としていますが、中でも最も頻繁に見られるのはナイロン66と呼ばれるポリアミド系の樹脂です。世界で初めて作られた合成樹脂と言われており、現在でも広く普及しています。約260℃もの熱に耐えられる耐熱性を備え、引っぱり強度も高い数値を示しているのが特徴です。ちなみに66とは、原材料になっている炭素原子の数を表します。ナイロン66を素材とする結束バンドは、主に屋内で使用されます。

先述した配線工事の場合でも、ビルの中や住宅の屋根裏、壁の内側などにケーブルを通す時によく使われます。一方、電気の配線工事は屋外でも行われることがあります。発電設備、照明設備など屋外に露出した電気設備は、雨や風、直射日光など、屋外よりも過酷な環境下でも故障なく稼働しなければならないため、結束バンドにも高い耐久性能が求められます。屋外で使用される結束バンドには、耐候性ナイロン66と呼ばれる樹脂を素材とした製品がよく使われています。これは、通常のナイロン66にさらにカーボン素材を加えたもので、通常のナイロン66が白色であるのに対して、全体が黒い色をしているのですぐに見分けられます。
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