消火機能を備えた施設用配線ダクトの概要

パソコンやテレビ、掃除機に洗濯機などどれも電気の力を必要とする家電になっています。我々の暮らしはすべて電気を必要とする時代になっており、便利なアイテムを使用するにも欠かせないものです。生活必需品だけでなく、エスカレーターやエレベーターに医療器具なども同じく電気が必要で、これらを使用する施設では壁や天井内に配線ダクトを設けて快適に利用できるように工夫をなされています。壁などの内部に埋め込む配線ダクトは、隠ぺい工法式ダクトと呼ばれます。

これは一般家庭では見受けられませんが、大規模な施設では必ずと言っていいほど備わっています。電源供給システムが組み込まれており、さらに火災が発生した際に対応できる消火機能も有しているのが特徴です。この消火機能を持つ配線ダクトは、内部に二酸化炭素を発声させられるバルブが備わっているものです。火は酸素があることで威力を増しますが、消火をするにはその反対に二酸化炭素を充満させればいいということです。

日本で開発された消火機能付き配線ダクトは、1998年に初めて市場に登場しました。このダクトが開発されたきっかけは1995年1月に発生した阪神淡路大震災の大規模な火災であり、多くがダクト内で電気ケーブルが断線・ショートしたことが原因です。それを防ぐために神戸市内に本社を持つ企業が開発して、現在では国内のみならず海外でも設置されるようになりました。火災を小規模で抑えられる画期的な設備といえるでしょう。

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