60mm以上の結束バンドに使われる素材と用途

結束バンドというと、一方向に締めれば緩むことがない文房具と多くの方がイメージなされることでしょう。

今では100円ショップやネット通販などどこでも入手できるアイテムで、文房具売り場に陳列されていることも珍しくはありません。しかし元々は電気工事部品として日本で製造販売されたもので、バンドの裏面に備わっている凹凸部は国際特許を取得している発明品です。これは屋外の電柱に敷設している電線を複数本束ねるために使用される製品でしたが、一度締めると物をしっかりと固定して緩まないという特性が注目されて、今では多用途で使用されるようになりました。一般的な結束バンドは5mm以下の細くて短いポリ塩化ビニール製のものですが、昨今では60mm以上の太い製品もあります。

この60mm以上の結束バンドは主に建設現場で使用されているもので、ステンレスを素材にしているのが特徴です。結束バンドの名称は「ランページバンド」と言い、作業員が使用する足場の組み立てや鉄骨の仮留めに用いられています。「ランページバンド」の場合、より耐久性を高めるために凹凸部のかみ合わせだけでなくナットで締め付けることも可能です。これにより60mmのバンドであれば1本で最大200kgの物を固定できます。ステンレス製品なので水にぬれても錆びることがない耐候性にも長けていて、屋外に設置しているソーラーパネル板を土台と固定するのにも使われているものです。

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