殺菌・消臭重視の方に適した業務用空気清浄機とは?
近年、高い衛生環境が求められる医療機関や老人養護施設、研究所、厨房、工場などを中心に業務用空気清浄機の需要が高まっており、数多くのメーカーが独自の工夫を凝らした製品を開発・販売しています。業務用空気清浄機を導入するときにはどのメーカーのどんな機種を購入するかが悩みどころですが、空気清浄機を選ぶときには内臓されているフィルターに注目してみるのがお勧めです。業務用空気清浄機には、細かいゴミやホコリ、塵などを吸着して取り除いたり、ウイルスや細菌、悪臭の原因となる化学物質を無害化したりする複数のフィルターが内蔵されているのが一般的ですが、その中でも近年多くの機種で採用されるようになったのが光触媒のフィルターです。空気清浄機でフィルターとして使用されている光触媒は、光(紫外線)を当てることによって強い酸化反応を引き起こすヒドロキシラジカル(活性酸素の一種)を発生させる性質を持つ物質で、化粧品や繊維の添加物などにも使用される酸化チタンなどが触媒として使用されています。
この触媒がフィルターの上に発生させる活性酸素は、強い酸化反応によって悪臭の原因のとなるタバコの煙やアンモニアなどの化学物質や人体に有害な細菌・ウイルスを分解・無害化し、高い殺菌・消臭効果を発揮してくれるので、多くの人が出入りする施設や高い衛生環境の構築が求められる病院や食品工場などにもお勧めです。なお、業務用空気清浄機に使用されている光触媒のフィルターは汚れや劣化に強く、交換せずに長期間使用できるのが特長なので、メンテナンスにかかる手間と費用を大幅に節減できるのも魅力です。