lanケーブルにおける「MHz」の意味
一口にlanケーブルと言っても、製品によって値段や性能に差があります。
ここで言う性能とは通信速度のことですが、lanケーブルの性能を決めるのが「伝送帯域」と「最高通信速度」です。「最高通信速度」はbpsで表され、1秒当たりのデータ通信量を示します。例えば1Gbpsなら、1秒間に最高で1GBのデータを送れることを意味します。一方の「伝送帯域」は、データのやり取りに使われる周波数の幅のことで、単位にはHz(ヘルツ)が使われます。Hzは「1秒間に揺れる波の数」を表し、例えば1MHzなら1秒間に1M回=100万回揺れる波であることを表します。lanケーブルはデータを電気的な信号=電流の波に変えてデータのやり取りをするわけですが、同じ時間でも大量のデータをやり取りしようとすればするほど高い周波数の信号が必要になります。
つまり、伝送帯域のHz数が高ければ高いほど時間当たりのデータ送受信量が増えるということになります。伝送帯域が広い=データが通る道の幅が広い、と考えればわかりやすいでしょうか。lanケーブルの性能は「カテゴリ」という分類で区分けされており、カテゴリごとに最高通信速度と伝送帯域の上限が変わってきます。2020年現在では、一般的に流通しているlanケーブルのカテゴリは5e、6、6A、7、7e、8の6種類ですが、5eの伝送帯域が100MHzであるのに対し、8は1000MHzと10倍もの差があります。ただし、実際にやり取りできるデータの量は使用しているネット回線や端末などによっても左右されます。